※はじめに※
このページでは、
新型出生前診断(NIPT)について触れています。
出生前診断については、
命の選別につながる大変重いテーマであり、
賛否両論があること、
それぞれのご家庭のお考えやご事情があること、
などを踏まえまして、
本来ならばうちのようなブログで、
軽々しく言及すべきでないというのが、
わたしの考えです。
しかしながら、新型出生前診断(NIPT)は
2013年にスタートした比較的新しい診断であり、
現時点では、この診断に関する体験談が非常に少ないことから、
今後、出生前診断について考えられる方々の
ひとつの参考になればと思い、
新型出生前診断の体験談を
4話連続で取り上げることにいたしました。
上記のような観点から、
倫理的な考察には触れず、
事実情報のみを淡々と描いておりますが、
何卒ご理解いただければ幸いです。
◼︎新型出生前診断の流れ
新型出生前診断は、
おおよそ次のような流れで行われます。
(1) 遺伝カウンセリング
医師による診察や、染色体のしくみ、この検査でわかることの説明など。
(2) 20cc程度の採血
カウンセリングからおよそ1~2週間後に実施。
採取した血液は空輸され、アメリカの機関で分析検査される。
(3) 結果報告
採血からおよそ3週間後に実施。
結果については、必ず専門医からの対面での報告となる。
(4) (3)で陽性結果が出た場合は羊水検査
新型出生前診断は、
非確定的検査(あくまで可能性を示すという検査)なので、
陽性結果が出た場合は、
そのあとに必ず確定検査(羊水検査・絨毛検査)をおこなう。
※医療機関によって流れが異なります
※(1)の前に説明会を実施するところもあります
※毎日検査が行われているわけではなく、毎週○曜日などの指定があります
◼︎新型出生前診断の対象者
新型出生前診断(NIPT)は、
現時点では「臨床研究」という扱いになっており、
以下に該当する人のみ、受けることができます。
(1) 35歳以上の高齢妊婦
(2) 過去に「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー」のお子さんを妊娠・出産したことがある人
(3) 超音波検査などで「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー」の可能性があることを指摘されている人
わたしは(1)の高齢妊婦に該当していました。
◼︎新型出生前診断を受けられる時期
検査自体は妊娠10週~18週頃まで受けられるようですが、
医療機関によって受診可能な期間が異なります。
12~15週を指定しているところもあれば、
11~13週に限定しているところもあります。
もし陽性結果が出た場合は、
そのあとに羊水検査(または絨毛検査)が必要となるため、
15週より前に血液検査を行うところが多いようです。
しかしいずれにしても、
どの医療機関も予約が大変混みあっているため、
10週以前に予約の連絡をしておく必要があります。
また、予約するのも簡単ではなく、
・どのような経緯で検査を受けるつもりか
・本当に受ける必要があるのか
・どの病院からの紹介か
などをあらかじめ聞かれます。
また、医療機関によって、
かかりつけ医の紹介状が必要なところや、
夫婦での参加を必須としているところもあります。
ですので、
新型出生前診断を希望される方は、
かなり早い段階での、
受診判断と手配が必要となります。
次回に続きます。