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USJヒットの裏側がわかる『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』

わたしは3度のメシよりマンガが好きなのですが、メシの次くらいに昼寝、昼寝の次くらいにビジネス書が好きで、わりとビジネス書をよく読んでいます。

せっかくいろいろなビジネス本を読んでいますので、いままで読んだ中から、わたしが本気でおすすめできるビジネス書を厳選して紹介しようと思います。

今回は関西人らしく『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』を紹介したいと思います。

関西といえばUSJ、USJといえば関西、というくらい関西人に馴染みの深いUSJですが(ちなみに関西人はUSJのことを「ユニバ」と呼びます)、飛ぶ鳥落とす勢いになったのはここ最近のことで、それ以前はいまいちパッとしないテーマパークでした。

わたしが最後にUSJに行ったのは、6年前くらいでしょうか。
その頃、ジェットコースターの「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」は前向きにフツーに走っていましたし、少々寂れた「オズの魔法使い」エリアもありました。

当時の目玉は、導入されたばかりの「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」という宇宙をテーマにしたジェットコースターでしたが、これは残念ながらヒットとまではいかなかったようで、集客に大変苦労していたようです。

このころに、P&Gからヘッドハンティングされてきたのが、『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』の著者・森岡毅さんです。

NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも特集されていたのでご存知の方も多いかと思いますが、森岡さんはUSJのマーケティング本部長就任後、さまざまな施策をうって、USJの業績をV字回復させた立役者として有名なマーケッターです。

彼が考えたアトラクションには、ジェットコースターを後ろ向きに走らせる「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド 〜バックライド〜」、オズの魔法使いの跡地に親子連れをターゲットに開設した「ユニバーサル・ワンダーランド」、「モンスターハンター」や「バイオハザード」などとのコラボ、そして「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」などがあり、それらがすべてUSJの業績回復の道筋となっています。

正直なところわたしは、USJがモンハンやバイオ・ハザード、ワンピース、進撃の巨人とまでコラボし出したときには、「USJ節操ないな〜」と思っていました。「もはや映画関係ないやん」と。

そう思っていたのはわたしだけではなく、USJ内部やファンの方々も同じように感じていたようで、根強い反対意見があったそうです。

しかし、さまざまなデータ分析から、いままでの路線を続けても業績回復はないと考え、「映画の世界観で統一しないといけない」というこだわりを捨て、大きく転換に踏み切ったそうです。

で、結果、V字回復したと。

今度USJのCMを見かけたときは、ラストにちょっと注目していただければと思いますが、「世界最高を、お届けしたい(ワーォ)」というキャッチコピーで毎回締められているかと思います。これが現在のUSJのテーマです。

このようなUSJのヒットの裏側の話を読めて「へーへーへー」となるのが本書なわけですが、それだけでは「おすすめ」とまでは言えません。

この本の本当にすごいところは、ジェットコースターを後ろ向きに走らせたり、バイオハザードを取り入れたりという、業績回復に導いた数々のアイデアをどうやってひねり出したのか、そのアイデアの出し方のフレームワークが紹介されているところです。

森岡さんはご自身のことをアイデアマンとは正反対の人間とおっしゃっており、そのアイデアの出し方のフレームワーク通りに進めれば、誰でもとがったアイデアが出せる、と。

ちょうどこの本を読んだとき、わたしは数日後に提出しないといけない企画書がありまして。

たしか「なんかおもろいホームページにしたいんですが、どんなページにしたらいいですか?企画出してくださいネッ」みたいな、超ざっくりしたお題をいただいてたと思います。

わたしはアイデアマンではないので、当然そのときも全然アイデアが思い浮かばず白紙で「ど〜しよっかな〜もう泣いちゃおうかな〜」みたいな、ヤバイ状態だったのを覚えています。

でまぁ、そういう切迫したタイミングで、なかば現実逃避的に本書を読んでおりまして、「ほんまかいな?」と思いながら、わたしもそのフレームワークの順番通りに試して、企画書を書いたわけです。

結果はといいますと・・・

「おまえにしては奇跡的な出来栄えだ」

というような、落として上げる、みたいな関西的な褒められ方をしました( ・∀・)アヒャ

それ以来、ピカッと光るアイデアを出さないといけないときには、この本のフレームワークを参考に、うんうん唸って、アイデアをひねり出すようにしています。
まぁ1日とか数日とかの短期では、なかなかできないので、ちょっと時間がかかるんですが。

このアイデアの出し方のフレームワークは、企画書だけじゃなくて、「入社式のときの出し物を考える」とか、「従業員の環境をよくするためのアイデアを出そう」とか、「新しいお店のメニュー何にしよう?」とか、「どんな服を売ろう?」とか「ブログのネタ何にしよう?」などのアイデアを出す上でも、汎用的に使えます。

おすすめなので、アイデアにお困りの方は、ぜひ読んでみてください。

2016/08/19 18:17
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