書評

惑わない星 1巻の感想(ネタバレあり)

環境破壊が進み地上に住めなくなった未来の日本に、”地球”を助けるために、”火星”や”金星”などの惑星を名乗る少女たちが集合するSF漫画。もやしもん純潔のマリアの石川雅之氏の新作。

***

“擬人化セカイ系”と言ったらいいのでしょうか。雰囲気が近いのは、最終兵器彼女ぼくの地球を守ってマクロスF火の鳥 未来編かなぁと思います。

かわいい女の子に擬人化された惑星が次々に現れて、ついでに宇宙科学の知識も得られてたのしい、という側面と、思考停止することの愚かさとか、教育の重要性とか、妙な方向にデジタル化していく現代社会への問題提起をしている側面があり、わりと思想色の強い漫画と感じます。

もやしもんの印象が強いとちょっと戸惑うかもしれませんが、純潔のマリアはかなり思想が入った作品でしたし、「人間とは何か」「生きるとは何か」というようなヘビーなテーマで進んでいくんじゃないのかなぁ、と期待しています。

***

もやしもんといえば、及川葉月が及川8月と名前が変わってスターシステム的に登場しているのですが、読みにくい常用漢字を減らした結果「葉」という漢字がなくなった、という設定が衝撃でした。こうやって文化は消滅していくんだなぁ、と。S沢のSはなんなんだろう…。

***

個人的には「久々に新しい良作キター!」と喜んでたのですが、石川先生は現在病気で休載中とのことで、回復を心よりお待ちしています。

PAGE TOP